パネルシアターとは、不織布へ印刷したイラストを使用し、イラストに動きをつけながら演じるシアターです。
簡単な材料で作ることができますが、
スケッチブックシアターよりも大きく、紙芝居よりも立体的でキャラクターごとに動きをつけて演じられるため、子ども達の想像力や反応に合わせて柔軟に楽しませることができます!
この記事では、保育士さんや保育学生さんがパネルシアターを製作・使用する上で知っておくべき情報をまとめて解説します!
この記事でわかること
- パネルシアターとは
- スケッチブックシアター・ペープサートとの違い
- パネルシアターの実演方法
- パネルシアターの製作が上手になる方法
- パネルシアターを使うべきタイミング
- 子ども達に人気のパネルシアター
もくじ
パネルシアターとは?
パネルシアターとは、不織布にイラストを印刷し、手でキャラクターを動かしながら物語を演じるシアターです。
こぴ
イラストに動きをつけ、ストーリー形式で演じることで、子どもたちに楽しくたくさんの学びを提供します。
パネルシアターの正しい定義
パネルシアターの定義は、「不織布を使用して演じるシアター」です。
スケッチブックシアターをはじめ、
保育現場で活用されるシアターはいくつかの種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
こぴ
ちょきぺたファクトリーでは、以下の条件を満たすものをパネルシアターと考えて製作しております。
パネルシアターを構成する要素
- 印刷、掲載に不織布を使用する
- 物語形式でストーリーが展開する
パネルシアターはいつから使われている?歴史と起源
パネルシアターの歴史を時系列順にまとめると、次のようになっています。
日本の歴史に初めてパネルシアターが登場するのは、1973年に刊行された「楽しい絵ばなしと歌遊び パネルシアター」という書籍です。
著者の古宇田亮順(こうだりょうじゅん)さんが、フランネルグラフを改良して考案したとされています。
1961年
パネルシアターの前身「フランネルグラフ」に関する書籍が出版される。
1966年
フランネルグラフに関する書籍「教会学校における視聴覚教材の実際」が出版される。
1973年
パネルシアターに関する初の書籍「楽しい絵ばなしと歌遊び パネルシアター」が出版される。
1975年
古宇田亮順氏が「パネルシアターで集いを楽しく―小さな夢から育つ大きな夢―」という論文を発表。
1977年
古宇田亮順氏と松田治仁による『手づくりパネルシアター』が出版される。
1981年
古宇田亮順氏と阿部恵による『こうざ パネルシアター』が出版され、技法が記される
1989年
文部科学省が『小学校学習指導要領解説(道徳編)』を発行し、パネルシアターが低学年の資料提示に有効であると記される。
パネルシアターの前身となったフランネルグラフ
1973年以前、「フランネルグラフ」と呼ばれる形式のシアターが主流でした。
フランネルグラフに関する書籍は1961年には出版されており、少なくとも1961年には存在していたことがわかっています。
また1966年には「教会学校における視聴覚教材の実際」、1975年には「フランネル教材の作り方」という出版物も登場していました。
「フランネルグラフ」に関して、詳細はこちらの記事をご確認ください。
フランネルグラフの欠点を改良して誕生したパネルシアター
パネルシアターの生みの親である古宇田亮順さんも、最初はフランネルグラフを演じていたようです。
しかしフランネルグラフには以下の欠点がありました。
・絵にフランネルの布地を貼る手間が大きい
・絵がのりづけで汚くなってしまう
・裏表を使用できない
・進行方向を簡単に変えられない
これらの欠点を改善し、新たに生み出されたのがパネルシアターです。
パネルシアターとその他のシアターの違い
保育現場で演じられる「シアター」にはいくつか種類がありますが、それぞれ異なる特徴を持っています。
それぞれの違いを比較すると以下のようになります。
| パネルシアター | スケッチブックシアター | ペープサート |
---|
印刷媒体 | 不織布 | 普通紙 | 普通紙 |
掲載媒体 | 不織布 | スケッチブック | 割り箸 |
対象人数 | 10人以上 | 1〜10人 | 1〜5人 |
スケッチブックシアターとパネルシアターの違い
スケッチブックとパネルシアターの最も大きな違いは、「印刷する媒体」です。
パネルシアターでは不織布へ印刷して不織布に掲載する形で演じますが、スケッチブックシアターは普通紙や画用紙を使用して作成し、スケッチブックに貼り付ける形で作成します。
ペープサートとパネルシアターの違い
ペープサートとパネルシアターの最も大きな違いは、「手元で演じるか掲載して演じるか」です。
パネルシアターは大きなパネル布に掲載する形で演じますが、ペープサートは紙を割り箸などの棒に貼り付けて手元で動かして演じます。
フランネルグラフとの違いとパネルシアターの違い
フランネルグラフとパネルシアターの最も大きな違いは、「使用する布」です。
パネルシアターが不織布に印刷・掲載して演じるのに対し、フランネルグラフは「ネルと呼ばれる綿を用いた綿織物」を使用して演じます。
50年以上もパネルシアターが使われ続けている理由とその魅力
2024年現在、パネルシアターが登場してからすでに51年が経過しています。
フランネルグラフがパネルシアターに変わって使われなくなったのに対して、パネルシアターが50年以上使われ続けている理由として、以下のものを考えています。
パネルシアターが50年以上も活躍している理由
- 製作コストが安い
- 修理が簡単で長期利用しやすい
- 演じるのが簡単
- 多くの子ども達に見せられる
- ストーリー形式で伝えられる
製作コストが安い
私がパネルシアターの最大の魅力だと思っているのは、やっぱり「製作コストに対するパフォーマンスの高さ」です!
以下に例として、パネルシアター「ふうせんのうた」を作成する際に必要なコストをまとめました。
シアター名 | 費目 | 費用 |
---|
ふうせんのうた | イラスト | 550円(税込) |
Pペーパー(※1) | 70円 * 10枚 = 700円(税込) |
印刷費(※2) | 50円 * 10枚 = 500円(税込) |
製作時間のコスト(※3) | 1,500円(税込) |
合計 | | 3,250円(税込) |
(※1)20枚で1,400円のPペーパーを必要枚数使用した場合。
(※2)計算のため白黒印刷10円、カラー印刷50円で計算しております。コンビニでPペーパーに印刷することはできません。
(※3)保育士1時間の稼働を1,500円として計算しました。
個人で支払う分には少し高く感じてしまいますが、「保育園が長期的に使用するシアターを作成するコスト」として計算すると、非常に安価なです。
そもそも、パネルシアターを演じる際に必要なのは以下の3つのみです。
- イラスト素材
- イラストを印刷する不織布
- イラストを配置するパネル布
どれも安価に調達することができるため、1回あたりのコストがとても安く抑えられます。
例えば前述した「ふうせんのうた」を10回演じるとしたら、1回あたりのコストは325円です。
パネルシアターは適切に保存していれば数年単位で利用することも可能ですので、実際の1回あたりのコストはもっと安く計算できてしまいます。
修理が簡単で長期利用しやすい
1つのパネルシアターを長期的に使用していると、イラストを印刷した不織布が折れたり破れてしまうこともあります。
しかしパネルシアターはシンプルな素材でできているため修理も容易です。
例えば、折れてしまったパネルシアターはアイロンをかけることで簡単に伸ばせます。
パネルシアターの保管・修理方法についてはこちらの記事をご覧ください。
演じるのが簡単
パネルシアターで演じられるストーリーの多くは、昔話や遊び歌です。
誰もが知っているような有名なものが多いため、演じる際の学習コストがほとんどかかりません。
また絵本の暗記などとは異なり、ストーリーが合っていれば多少のセリフの誤差も問題になりません。
そのため演じるためのハードルが低く、取り組みやすいシアターです。
パネルシアターの種類
一般的に使用されているパネルシアター以外にも、古宇田亮順さんは2つのパネルシアターを考案しています。
それぞれの違いを比較すると以下のようになります。
| パネルシアター | ブラックパネルシアター | 影絵式パネルシアター |
---|
布の色 | 白い不織布 | 黒い不織布 | 白い不織布 |
光の使い方 | 正面から 自然光で演じる | 白い不織布や蛍光インクを ブラックライトで光らせる | 幻灯機をパネル布の裏から 投影し、影で演じる |
一般的なパネルシアター
白い不織布にカラーイラストを印刷し、園児と向き合う形で正面から演じます。
園児からは演者とパネルシアターが両方とも見られるようになっている、日本で最も一般的に行われているパネルシアターです。
ブラックパネルシアター
黒い不織布とブラックライトを使用します。
黒い不織布の上で蛍光インクや白い不織布を使用することにより、幻想的な世界観のパネルシアターを演じられます。
影絵式パネルシアター
通常のパネルシアター同様に白い不織布を使用しますが、園児と演者の間にパネルシアターを掲載するパネル布を設置し、パネル布の後ろから光を照射します。
パネル布と光源の間でシアターを演じることで、園児の位置からは影だけを使用したパネルシアターを見ることができます。
パネルシアターの作り方
パネルシアターの基本的な作り方を解説します。
細かい手順や材料は製作する物語やシナリオによって異なりますので、ご注意ください。
パネルシアターの材料
全てのパネルシアターを製作する際に必要な材料が、次の3つです。
- イラスト
- シナリオ
- 印刷用の不織布
- 掲載用のパネル布
どんなパネルシアターでも必ず使うため、まずこれらを揃える必要があります。
パネルシアター製作に必要な道具
自宅でパネルシアターを製作するにあたり、必要な道具です。
ハサミは印刷した不織布からイラストを切り取るために使用します。
不織布への印刷はコンビニ等ではできないため、ご自宅で行う必要があります。
印刷の際は染料インクを使用したプリンターをご利用ください。
※家庭用プリンターで不織布への印刷は、サポートされていない場合がございます。自己責任でご実施ください。
パネルシアターの作り方
材料が揃ったら、パネルシアターの製作に進みます。
製作手順は次のとおりです。
手順
シアターテーマを決める
5~15分程度の間、子ども達に楽しんでもらえるテーマを作成します。
ちょきぺたファクトリーでは、
子ども達にとって内容が難しすぎず、最後まで飽きずに見てもらえるようなものを意識しています!
手順
シアターイラストを作成する
パネルシアターのイラストを作成します。
パネルシアターではイラストを持って動かすことができるため、できる範囲で「表情の変化」や「食べ物の変化」などを別々に作成しています。
手順
不織布にイラストを印刷する
イラストが完成したら、用意した不織布にイラストを印刷します。
染料インクを使用しており、できるだけ厚さ印刷に対応した印刷機を使用してください。
手順
イラストに合わせて不織布をカットする
最後に、イラストに合わせて不織布の余白をカットします。
イラストによっては裏表に印刷することがありますので、イラストを切ってしまわないようご注意ください。
パネルシアターのアイデア
私がパネルシアターのストーリーを作成する際に気を付けているのは、次の点です。
・全部オリジナルで作ろうとしない
・馴染み深い行事やイベントを取り入れる
全部オリジナルで作ろうとしない
ストーリーを構成する方法はたくさんありますが、経験のない私がささっと面白いストーリーを作成するのは現実的ではありません。
私は自力で全てのストーリーを作成するのではなく、既存の有名なストーリーをできるだけ取り入れるようにしています。
「赤ずきん」や「3匹の子豚」など、童話や昔話には著作権が切れて自由に使えるようになったストーリーがたくさんあります。
それらの要素をできだけ取り入れ、少しずつオリジナル要素を加えていくことで、シナリオ作りの迷路に入る可能性が下がります!
馴染み深い行事やイベントを取り入れる
私にとって、何もないところから起承転結を生み出すのも難しい作業でした。
そこで起承転結も生み出すのではなく、自分にとって馴染みの深いイベントや体験談から起承転結を作ることにしています。
- バレンタインにお菓子を作ろうとして失敗した話
- クリスマスにサンタさんからプレゼントをもらった話
- 昔から一緒にいるぬいぐるみが捨てられない話
など、自分にとって馴染み深いエピソードを基準にすることで、想像が膨らみやすくなります!
パネルシアターのさまざまな効果
パネルシアターにはさまざまな効果があります
ここでは、ちょきぺたファクトリーが重要だと思う効果を3つ解説します。
パネルシアターの重要な効果
- 複数の園児を1度に注目させられる
- 物語形式で大事な話を伝えられる
- 子ども達の集中力を育める
複数の園児を1度に注目させられる
私がパネルシアターを演じる上で最もありがたいのは、「複数の園児をまとめて注目させられる」点です。
現在の児童福祉法では「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第三十三条により、「1人の保育士が一度に何人の子供を保育できるか」を定めた保育士配置基準が設定されています。
児童福祉法に定められた、保育士と園児の割合は次のとおりです。
年齢 | 子ども | 保育士 |
---|
0歳児 | 3人 | 1人 |
1歳児 | 6人 |
2歳児 |
3歳児 | 20人 |
4歳児 | 30人 |
5歳児 |
※原則として、保育士は1クラスあたり2名以上配置
例えば3歳児30人のクラスに対して保育士が2人配置されていた場合、1人の子どもがトイレに行く際に1人の保育士が付き添う必要があります。
トイレに行くのが5分間だったとしても、1人の保育士が29人の3歳児を5分間見ておくのは現実的ではありません。
このような瞬間に、「残った子ども達全員に数分だけ興味を持ってもらうシアター」として、パネルシアターは効果を発揮します。
物語形式で大事な話を伝えられる
避難訓練や季節の行事など、重要な情報を子ども達に伝えるのは非常に大変です。
子ども達に理解できる言葉だけで説明しなければなりませんし、飽きないよう工夫する必要があります。
パネルシアターを用いて伝える場合は、口頭での説明だけでなくイラストやセリフ・効果音などを使用して演じることができるため、子ども達にも楽しくわかりやすく伝えることができます。
子ども達の集中力を高められる
小学校に上がると、「先生の話を集中して聞き、それに応じた行動を取らなくてはいけない」瞬間がたくさん訪れます。
子ども達は、「小学校に上がると自動的に落ち着いて、先生の話を集中して聞けるようになる」わけではありません!
園では小学校に上がった時に備えて、少しずつ子ども達が集中できる時間を育んでおく必要があります。
パネルシアターは長さを調整したり物語に緩急をつけるのが簡単なので、子ども達の集中力を高めるのに有効です!
パネルシアターを取り入れた教育プログラム
特に幼児向けのものが多いパネルシアターですが、実は教育プログラムでは幼児教育や小学校教育などで広く活用されています!
1989年に文部科学省が発行した「小学校学習指導要領解説(道徳編)」では、パネルシアターが低学年の資料提示に有効であると記載されています。
幼児教育での活用
パネルシアターは物語やテーマに沿った絵や人形を使って表現することができるため、子どもたちが課題に没入しやすい環境を提供します。
対象園児の年齢に応じて少しずつ演じ方やストーリーを変更することで、環境や背景を感じる力が育まれます。
また災害案内や日本の伝統的行事など、特定の教育目標やテーマに沿ったパネルシアターを製作すれば、子どもたちが楽しみながらテーマを理解できるよう促すことが可能です。
特別支援教育での利用
特別支援教育におけるパネルシアターの活用は、生徒たちの多様なニーズに対応し、個々の成長や発達を支援する効果が期待されます。
教育現場での実践において、生徒たちが積極的に参加できるよう工夫を凝らすことが重要です。
パネルシアターを通じて感情や意図をイラストなどで表現し、他者との非言語的なコミュニケーションを促進することができます。
特に言葉で表現するのが難しい生徒たちにとって、絵や人形を使った表現は、自己理解や他者理解を深める手助けとなるでしょう。
また子ども達が主体となってパネルシアターの製作や演技を行えば、子ども達はチームワークを身につける機会を得られます。
国際交流プログラム
国際交流の場面においてパネルシアターの活用は、異文化間の理解や交流を促進し、参加者たちの成長や学びを支援する効果が期待できます。
言語で伝わらない価値観や常識・伝統行事などをテーマにパネルシアターを製作・実演することで、参加者同士の中にある常識の違いが可視化されます。
パネルシアターを使うべきタイミング
パネルシアターはさまざまなタイミングで利用することができます。
パネルシアターが活用できる主なシーン
- 背景を伝える手段として
- 場面転換のきっかけとして
- ストーリーを伝える手段として
- 子ども達が参加するイベントのメインとして
こぴ
私は特に、場面転換のきっかけとして活用していました!
行事やイベントの世界観や背景をパネルシアターで伝える例
保育園では子ども達と一緒に、たくさんの季節行事やイベントを実施しています。
当然ですが、「お正月」も「クリスマス」のような行事をまだ知らない子どももいます。
パネルシアターで子ども達に世界観を伝えられる行事
- 節分
- バレンタイン
- ひな祭り
- 夏祭り
- ハロウィン
- クリスマス
- 遠足
- 運動会
子ども達に季節行事を楽しんでもらうため、行事の背景や世界観を伝える手段としてパネルシアターを実施します。
場面転換のきっかけとしてパネルシアターを使用する例
子ども達が夢中になって遊んでるけど、もう次の活動を始めないといけない…
そんな時によくやる方法です。
こぴ
「こっちの方が楽しい!」と感じてもらえたら、スムーズに切り替えられます。
子ども達に集中してもらうきっかけとして
おでかけ前の説明や、遊ぶ前の説明など、ワクワクしてる子ども達に静かに説明を聞いてもらうために行います。
大事な話をする直前に、集中力をこちらに向けるきっかけとして活用していました。
短いパネルシアターで子ども達を惹きつけてから本題のお話をしても良いですし、
大事なお話自体をパネルシアタにして、ストーリー形式で伝えても楽しいと思います!
活動を切り替える際のきっかけとして
子ども達に嫌がられず、次の活動を開始するためのきっかけです。
朝の活動を始める前などにパネルシアターを導入すれば、子ども達が自然とこちらを向きたくなるように誘導できます!
こぴ
パネルシアターで活動を切り替えられるシーン
- 午睡のタイミング
- ごはんのタイミング
- 朝の活動を開始する時
- 次の活動の説明をするとき
興奮してる子ども達を落ち着けられるように、上手に活用してください!
ストーリーを伝える手段としてパネルシアターを活用する例
こぴ
次の発表会で、子ども達に「ももたろうの劇」をやってもらいます!
みたいなタイミングにバッチリな使い方です。
「桃太郎のストーリーやキャラクターの役割を伝えたいけど、絵本じゃちょっと情報が足りない…」
のように感じたら、ストーリーをパネルシアターで伝えられないか検討してみてください!
パネルシアターなら、
台本を少しずつ変更しても簡単に演じることができますし、有名な昔話の素材を用意するのも比較的簡単です!
ちょきぺたファクトリーが製作した童話・寓話・昔話の素材
ちょきぺたファクトリーが製作した童話・寓話・昔話の素材はこちらからご覧ください!
メインイベントとして
発表会やお誕生日会など、子ども達が参加するイベントのメインイベントとしてお披露目することもできます!
年齢に応じてパネルシアターを使い分けるには
「小学校学習指導要領解説(道徳編)」では、パネルシアターが低学年の資料提示に有効であると記載されています。
保育士は未就学児を対象とすることがほとんどですが、それらを含めるとパネルシアターは0歳から小学校低学年(8歳)くらいまでに対して実施するのが良いでしょう。
もちろん子ども達の発達状況によって、理解できる内容や集中できる時間は異なります。
ちょきぺたファクトリーでは、各年齢で演じられる時間の目安を以下のように考えています!
年齢 | シアターの長さ |
---|
0~1歳 | 1~2分くらい |
1~2歳 | 2~3分くらい |
2~3歳 | 3~5分くらい |
3~4歳 | 5~7分くらい |
4~5歳 | 7~10分くらい |
もちろんこの長さはイメージで、発達状況に応じてもっと長くしたり短くすることもあります。
ちょきぺたファクトリーが作成している素材は、解説ページに「演じる際のねらい」を年齢ごとに記載してあるので、実演する際の参考にしてください!
低年齢の子ども達には、短くてリズム感のあるシアターがおすすめ
目的は「興味を持ってもらう・知ってもらう」こと
0歳や1歳くらいの、低年齢の子ども達にパネルシアターを演じる際、ストーリーや起承転結をはっきり理解させる必要はありません。
低年齢の子ども達にパネルシアターから感じて欲しいこと
- 色、音、イラストなどに興味を持ってもらう
- 果物や状況など、イラストに描かれたものを認識してもらう
例えば「あの黄色いのがバナナなんだ〜。」や「バナナが食べられちゃったよ〜」と色・バナナ・バナナが食べられるという行為などを伝えるようなイメージです。
こぴ
子ども達なりに、理解できるところを拾って楽しんでいます。
低年齢の子ども達にパネルシアターを演じる際のポイント
私が低年齢の子ども達に向けてパネルシアターを演じる際、意識していたことや注意していたことをまとめました!
低年齢の子ども達にパネルシアターを演じる際のポイント
- キャラクターが少なく覚えやすいもの
- ストーリーではなく、歌やリズムを覚えやすいもの
- シアターが短く、集中力が切れないうちに一段落するもの
こぴ
特に低年齢の子は同じシアターを何度もお願いされることが多いです。
わかりやすく、覚えやすいものを選びましょう!
低年齢の子ども達におすすめのパネルシアター
ちょきぺたファクトリーが製作しているパネルシアターの中でも、低年齢の子どもたちにおすすめのパネルシアターです!
高年齢の子ども達には、ストーリーから感じるものがあるシアターがおすすめ
目的は「理解してもらう・感受性を刺激する」こと
3歳を超えるくらいになると、子ども達もストーリーを理解するようになります。
子ども達の性格や好みや性格によって、自分なりの楽しみ方ができるようになってくる年齢です!
高年齢の子ども達にパネルシアターから感じて欲しいこと
- ストーリーの展開を楽しんでもらう
- 「美味しそう・かわいそう」など、気持ちを理解する
こぴ
昔話や短い物語など、展開を楽しめるシアターを演じてあげるのがおすすめです!
高年齢の子ども達にパネルシアターを演じる際のポイント
高年齢の子ども達にパネルシアターを演じる際のポイント
- 役割の異なるキャラクターが2対以上登場する
- 簡単な起承転結があり、理解して楽しむもの
- 飽きない程度に長さがあり、集中して観る必要があるもの
キャラクターやセリフの多さを調整したり、
少し長めのパネルシアターを用意してあげるなど、発達に応じて楽しめるように工夫しましょう!
こぴ
「バナナ食べられちゃった!かわいそう!」
「バナナはしゃべらないよ!」
と子ども達から反応が返ってくると、こちらも楽しいですよ!
高年齢の子ども達におすすめのパネルシアター
ちょきぺたファクトリーの素材の多くは、高年齢の子ども達に楽しめるようになっています。
中でも今回は、私がおすすめだなと思ってる自信作をピックアップしました!
各年齢の子ども達に人気のパネルシアター
最後に、ちょきぺたファクトリーが提供するパネルシアターの素材をご紹介します!
ちょきぺたファクトリーのパネルシアター人気top10!
こぴ
ランキングは2024年2月7日までのデータを基に作成しております。
第10位:満月のおばけパーティー
第10位は「満月のおばけパーティー」でした!
ドラキュラや魔女、狼男やフランケンシュタインが登場する、ハロウィンにおすすめのパネルシアターです!
実演時間 | 10分程度 |
季節 | ハロウィン |
あらすじ | 満月の夜、おばけのコックさんがパーティーを開催します。 そこに1人、見覚えのないお客さんが… |
第9位:おばけなんてないさ
第9位は、「おばけなんてないさ」でした!
強がりな男の子がおばけと仲良しを目指す、1年中いつでも使えるパネルシアターです。
実演時間 | 10分程度 |
季節 | 1年中 |
あらすじ | おばけの存在を信じない強がりな男の子。 だけどもしおばけと仲良くなれたら…? |
第8位:コンコンクシャンの歌
第8位は、コンコンクシャンの歌でした!
色々な動物がくしゃみをしてしまう、風邪をひきやすい冬の季節におすすめのパネルシアターです。
実演時間 | 5分程度 |
季節 | 風邪をひきやすい季節 |
あらすじ | 色々な動物がくしゃみをし、マスクをつける歌 |
第7位:おもちゃのチャチャチャ
第7位は、おもちゃのチャチャチャでした!
すごく有名な歌ですよね〜。
第6位:おおきなかぶ
第6位は、大きなかぶです!
有名な昔話で、こちらも1年中使えるパネルシアターです。
実演時間 | 10分程度 |
季節 | 1年中 |
あらすじ | ある日畑に出たら、大きなかぶが育っていました。 なんとか収穫しようと頑張りますが…。 |
第5位:はたらくくるま
第5位は、はたらくくるまでした!
男の子も女の子も車が好きな子はすごく多いので、1年中使えるペープサートです!
実演時間 | 15分程度 |
季節 | 1年中 |
あらすじ | 色々な車を紹介する歌 |
第4位:まあるいたまご
第4位は、まあるいたまごでした!
シンプルで短めですが、演じやすいので人気のパネルシアターです!
実演時間 | 5分程度 |
季節 | 1年中 |
あらすじ | たまごの中から色々な動物が出てくる歌 |
第3位:ケーキを作ろう
第3位は、ケーキを作ろうでした!
お誕生日会にぴったりな、ケーキ作りを楽しめるパネルシアターです!
実演時間 | 15分程度 |
季節 | お誕生日会の時期 |
あらすじ | ケーキ作りの工程を楽しく体験しながら、誕生日会を演出 |
第2位:八百屋のお店
第2位は、八百屋のお店でした!
「あるある」「ないない!」と脳トレ感覚で楽しめるパネルシアターです!
実演時間 | 15分程度 |
季節 | 1年中 |
あらすじ | いろんなお店で売ってるものを当てるクイズ |
第1位:食いしん坊ゴリラ
第1位は、食いしん坊ゴリラでした〜!
エプロンシアターもありますが、私はパネルシアター・スケッチブックシアターの素材を作成しています!
実演時間 | 10分程度 |
季節 | 1年中 |
あらすじ | 食いしん坊のゴリラがいろんな物を食べる |
よくあるご質問
- パネルシアターを演じるために必要なものは何ですか?
-
- パネルシアターのイラストを印刷した不織布
- イラストを掲載するパネル布
この2点が必要です。
- パネルシアターの対象年齢は何歳ですか?
-
0歳から小学校低学年までが対象となりますが、ちょきぺたファクトリーでは主に未就学児を対象としています。
【まとめ】パネルシアターとは
パネルシアターとは、不織布を使用して作成したシアターです。
スケッチブックシアターやペープサートと異なり、1人の保育士が大人数の園児に向けて演じることができます。
ご自宅でパネルシアターを作成・印刷するには印刷機などの設備が必要ですが、すでに保育現場において必要不可欠なシアターです。
ちょきぺたファクトリーでは保育士様の負担を軽減するために、保育士さんが必要なパネルシアターを全て掲載できたらと考えています。
普段の製作業務を負担に感じているのであれば、ちょきぺたファクトリー会員サービスのご利用をご検討ください!
ちょきぺた会員のご案内
デジタルデータを2つ以上購入されるなら、会員プランがおすすめです!
- 素材単位では1つ550円(税込)の素材が、会員になれば無制限でダウンロードし放題!
- 毎月新しいシアター素材を2つ、印刷済みの状態でご自宅までお届け!
- 週案や月案生成AIの「こぴぺたくん」が利用できる!
※すーぱー、はいぱーぷらんのみ対象
\ 1つずつ購入する /