塗り絵(ぬりえ)とは

こぴ
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「塗り絵」って保育の中で、どうやって活用するのが良いの?


そんな疑問を持つ保育士さんや学生さんのために、この記事では塗り絵の基本や使い方、メリットを分かりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 「塗り絵」とは
  • 他教材との違い
  • 「塗り絵」を使うべきタイミング
  • 「塗り絵」を活用する際の工夫
  • 「塗り絵」製作が上手になる方法
  • 子どもに人気のちょきぺた「塗り絵」

「塗り絵」とは?

「塗り絵」とは、白黒の線画(アウトライン)だけが描かれた絵に、自分で好きな色を塗って完成させるものです。
紙に印刷されたものが一般的ですが、最近ではタブレットやアプリで楽しむデジタル塗り絵もあります。

保育現場における「塗り絵」とは?

「塗り絵」は保育現場において、子どもたちの興味を引きつけながらも「表現力」や「想像力」を伸ばすことができるアイテムです。

塗り絵の特徴内容
創造力を育てる色選びや配色の工夫が求められるので、想像力や美的感覚が育まれます。
手先の運動になる小さなパーツを塗ることで、指先の器用さや集中力が鍛えられます。
リラックス効果大人向けの塗り絵では、ストレス解消やマインドフルネスの手段としても人気です。
学びにつながる文字や数の塗り絵では、色塗りをしながら学習にもつながります。

「塗り絵」と他の教材との違いは?

「塗り絵」の特徴と似ているものと、違いについて紹介していきます。

「塗り絵」と特徴が似ているもの

「塗り絵」と特徴が似ているものは、以下のものが挙げられます。

  • お絵描き
  • 切り絵
  • スタンプ遊び
  • シール貼り遊び
  • ぬいさし(刺繍遊び)

「塗り絵」と「お絵描き」の共通点

「塗り絵」と「お絵描き」の共通点は、
色や形を使って表現でき、自由に創作できるところです。

「塗り絵」と「切り絵」の共通点

「塗り絵」と「切り絵」の共通点は、
細かい作業をする能力や集中力が必要になることです。
また、完成後に飾れる点も同じです。

「塗り絵」と「スタンプ遊び」の共通点

「塗り絵」と「スタンプ遊び」の共通点は、
形を楽しめるところと繰り返しの動作が楽しいところです。

「塗り絵」と「シール貼り遊び」の共通点

「塗り絵」と「シール貼り遊び」の共通点は、
指先を使い完成形を作っていく達成感がある点です。

「塗り絵」と「ぬいさし(刺繍遊び)」の共通点

「塗り絵」と「ぬいさし(刺繍遊び)」の共通点は、
手先の器用さ集中力が育つところです。

「塗り絵」と似ている教材との違い

「塗り絵」と5つの教材との違いを紹介していきます。

「塗り絵」と「お絵描き」の違い

塗り絵はあらかじめ線画があり、塗ることが目的です。
お絵かきは白紙から自由に描く点が異なります。

「塗り絵」と「切り絵」の違い

切り絵は「切る」ことがメインで、色はつけない場合も多いです。
塗り絵は「色を塗る」ことが中心となります。

「塗り絵」と「スタンプ遊び」の違い

スタンプは押すこと自体を楽しむものです。
塗り絵は手を使って自分で塗る過程を楽しむものです。

「塗り絵」と「シール貼り遊び」の違い

シールは決まった形・色を貼るのが主で、配色の自由度が低めです。
塗り絵は自分で色を選ぶ自由が大きいです。

「塗り絵」と「ぬいさし(刺繍遊び)」の違い

ぬいさしは縫う作業で絵を表現するため、立体感や糸の感触が特徴です。
塗り絵は視覚と色彩がメインとなります。

「塗り絵」と「他教材」の特徴比較表

教材名塗り絵との共通点塗り絵との違い塗り絵の場合
お絵描き・色や形を使って表現する
・自由に創作できる
お絵かきは白紙から自由に描くあらかじめ線画があり塗ることが目的
切り絵・細かい作業、集中力が必要
・完成後に飾れる
「切る」ことがメイン色はつけない場合も多い「色を塗る」ことが中心
スタンプ遊び・形を楽しむ
・繰り返しの動作が楽しい
スタンプは押すことで形が完成する手を使って自分で塗る過程を楽しむ
シール遊び・指先を使う
・完成形を作っていく達成感がある
シールは決まった形・色を貼るのが主で、配色の自由度が低め自分で色を選ぶ自由が大きい
ぬいさし(刺繍遊び)・手先の器用さ、集中力が育つぬいさしは縫う作業で絵を表現するため、立体感や糸の感触が特徴視覚と色彩がメイン

「塗り絵」はどんな場面で使える?

子ども向け塗り絵の活用場面には、下のようなものが挙げられます。

  • 幼稚園・保育園での自由遊びやおたより制作
  • 季節行事(クリスマス、ひなまつりなど)の飾り作り
  • 療育や手指のリハビリ訓練として
  • おうち時間の知育遊びとして

幼稚園・保育園での自由遊びやおたより制作に

塗り絵は、保育の「自由遊び」の時間にぴったりな活動です。
色を塗るというシンプルな作業は、年齢や発達に関係なく取り組みやすく、自分のペースで集中して楽しむことができます

また、完成した塗り絵を「おたより」の装飾や掲示物に活用することで、子どもたちの作品を身近に感じられる空間づくりにも役立ちます。

季節行事(クリスマス、ひなまつりなど)の飾り作りに

季節に合わせたモチーフ(🎃ハロウィン、🎋七夕、🎍お正月 など)の塗り絵は、行事の雰囲気を楽しむ導入活動にぴったり。

  • 塗ったイラストを切って、壁面に飾る
  • 画用紙に貼ってオリジナルカードにする
  • みんなで塗った作品を一つにまとめて、大きな装飾にする

など、行事参加への意欲づけや集団制作にもつながります。

療育や手指のリハビリ訓練として

塗り絵は、手先の細かな動きを使う活動のため、療育やリハビリの一環としても活用されます。

  • 指先の力加減を学ぶ
  • 線からはみ出さずに塗ることで集中力や注意力を育てる
  • 色を選ぶことで認知のトレーニングにもつながる

発達段階や課題に合わせて、ぬりやすいイラストから始められるのも安心です。

おうち時間の知育遊びとして

おうち時間に取り入れることで、遊びながら学べる知育アイテムとしても大活躍!

  • 色や形の名前を覚える
  • 数字やひらがなの塗り絵で文字への興味を育てる
  • 塗った後のごっこ遊びにつなげる(例:パン屋さん塗り絵→パン屋さんごっこ)

といった形で、家庭でも楽しみながら自然と学びに触れられる点が魅力です。

保育現場での「塗り絵」のねらいと工夫

自由遊びでの「塗り絵」

活動のねらい

集中力・創造力・手先の器用さを育てる

置き方の工夫

  • テーブルに「季節の塗り絵コーナー」を設置する
  • クレヨンや色鉛筆を子どもが自分で選べるようにする

声かけの工夫

  • 「どんな色にしようかな?」と色選びを楽しむ視点を広げる
  • 「この色の選び方ステキだね」と個性を尊重する

製作活動や壁面飾りでの「塗り絵」

活動のねらい

季節感・行事への興味を育てる

活用アイデア

  • 季節や行事にちなんだ塗り絵(例:ハロウィン、クリスマス)
  • 仕上げに切り取り、画用紙に貼って飾りに(画用紙に貼る→名前を書く→作品として展示)

声かけ工夫・ポイント

  • 「みんなで壁面をつくるよ!」と共同制作のきっかけに
  • 色を塗るだけでなく、綿や折り紙を貼って立体感を出すのもおすすめ

年齢や発達段階に合わせた「塗り絵」について

年少さん向けの「塗り絵」

  • 大きめの塗り絵
  • はっきりした線
  • 少ないパーツ

年中〜年長さん向けの「塗り絵」

  • 細かい模様やぬりわけが必要なもの
  • 数字・文字・迷路つき塗り絵など“学び”要素を含める

異年齢交流やグループ活動向けの「塗り絵」

活動のねらい

協力・会話・人間関係を育てる

活用アイデア

  • 大きな一枚の塗り絵を年長児が年少児と一緒に塗る
  • それぞれの塗り絵をつなげて「みんなの町」など大作にする

オリジナル「塗り絵」を上手に作る方法

「塗り絵」を作る上で押さえておきたいポイント

オリジナル「塗り絵」を作る際には、以下のことを意識しましょう!

  • 線を太く、シンプルに
  • パーツ分けを意識する
  • 余白をしっかりとる
  • テーマを明確にする
  • 表情や動きを工夫する

線を太く、シンプルに

幼児が塗りやすいように、線は太く・輪郭がはっきりしたイラストにしましょう。
複雑すぎると塗る意欲が下がるため、1枚に描く要素は3〜5個程度が目安です。

パーツ分けを意識する

髪・顔・服・靴など、色分けしやすいように部分が区切られていることが大切です。
1パーツが小さすぎると塗りにくいので、年齢に応じたパーツサイズに調整しましょう。

余白をしっかりとる

塗るスペースが狭いと、塗りにくくストレスになることもあります。
塗る部分の内側にしっかり余白があると、はみ出しにくくなる(=達成感が得られる)ので意識しましょう。

テーマを明確にする

季節・動物・乗り物・食べ物など、テーマがわかりやすいと、子どもも興味を持ちやすいです。
ごっこ遊びや行事につなげられるテーマだと、より効果的です◎

表情や動きを工夫する

キャラクターに笑顔やポーズをつけると、塗りながら物語が広がります。
静止しているだけでなく、ちょっとしたアクションや仕草があると楽しいです!

塗り絵づくりがさらに上手くなるコツ

コツ内容
子どもが実際に塗っている様子を観察するどこが塗りやすい/難しいかをチェックすることで改良点が見つかる
実物や写真を見て構図を考える食べ物や動物の形をよりわかりやすく描ける
同じテーマでバリエーションを作る「いぬの塗り絵①」「②」などで遊びの幅を広げられる
他の塗り絵を研究する絵本や市販の塗り絵を見て、構成や線の使い方を参考にする
「塗り絵にしたい」イラストと「描きたい」イラストを分けて考える複雑なアート作品ではなく、塗って遊べる構成を意識する

おまけ:ちょきぺた流ぬりえ製作ポイント

  • 手描き風の温かみを残す(線に少し揺らぎを入れる)
  • 表情をシンプル&わかりやすく(大きな目・にっこり口)
  • 子どものオリジナリティを入れられる工夫を加える(例:七夕の短冊にお願い事を書く)

人気のちょきぺた「塗り絵」素材をご紹介

ちょきぺたファクトリーオリジナル「塗り絵」を紹介します!

ちょきぺた塗り絵一覧

  • はたらくくるま
  • どんな色が好き
  • るんるん雨の日
  • 楽しい水遊び
  • 動物がいっぱい
  • ペンギンさんの列車
  • はたらくくるまがいっぱい
  • ペンギンさんのケーキ作り
  • ペンギンさんの宇宙旅行
  • 僕もひまわり
  • みんなで海水浴
  • 負けじとガオオ
  • 楽しい遊園地
  • 何をお願いする?
  • お弁当何入れる?
  • レッツ!ショッピング
  • ペンギンのハンバーガー屋さん
  • どんなお芋がとれるかな?

各ちょきぺた塗り絵を簡単にご紹介

はたらくくるま

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ働く車/乗り物
季節通年
活用場面乗り物ごっこ、自由遊び、行事導入
ねらい車の役割や名前を知り、興味関心を広げる

どんな色が好き

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ色彩/自己表現
季節通年
活用場面導入活動や自由遊びに
ねらい色の名前や組み合わせに親しみ、自分らしい表現を楽しむ

るんるん雨の日

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ梅雨・雨の日の生活
季節6月(梅雨時期)
活用場面季節の製作・壁面飾り
ねらい雨の日の楽しさに目を向け、気候の変化への関心を育む

楽しい水遊び

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ水遊び/夏の生活
季節7〜8月
活用場面水遊び前の導入や壁面飾りに
ねらい水遊びへの期待感を高め、季節の遊びを楽しみにする気持ちを育てる

動物がいっぱい

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ動物/動物園
季節通年
活用場面動物園遠足前後、ごっこ遊び
ねらい動物への興味関心を広げ、名称や特徴を楽しく学ぶ

ペンギンさんの列車

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ乗り物×動物
季節通年
活用場面自由遊びやごっこ遊びのきっかけに
ねらい動物と乗り物を組み合わせて想像力をふくらませる

ペンギンさんのケーキ作り

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマお菓子作り/ごっこ遊び
季節通年(特に冬の誕生日・クリスマスにも)
活用場面食育活動、誕生日製作
ねらい作ることの楽しさに触れ、表現活動への意欲を高める

ペンギンさんの宇宙旅行

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ宇宙・空想の旅
季節通年
活用場面七夕や宇宙テーマの製作遊び
ねらい空や星への興味を育み、自由な想像力を引き出す

僕もひまわり

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ夏/植物
季節7月〜8月
活用場面夏の壁面や行事に合わせて
ねらい季節の花を知り、自然とのつながりを感じる

みんなで海水浴

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ夏の遊び
季節7月〜8月
活用場面海や夏の行事に関連して
ねらい夏の行事や体験に対する期待感を高める

負けじとガオオ

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ動物/強い気持ち
季節通年
活用場面運動会・劇遊び前などに
ねらい表現力・自己肯定感を育てる(強い気持ちの表現)

楽しい遊園地

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ遊園地/お出かけ
季節通年(秋の遠足シーズンにも)
活用場面行事の導入や自由遊びのきっかけに
ねらい楽しい場所や経験をイメージしてワクワク感をふくらませる

何をお願いする?

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ七夕
季節7月
活用場面七夕の行事製作
ねらい願いごとを考える中で、自分の気持ちを言葉にする力を育てる

お弁当何入れる?

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ食べ物/遠足/食育
季節春・秋(遠足シーズン)
活用場面お弁当の日、食育活動
ねらい食べ物に興味をもち、バランスよく食べる意識を育てる

レッツ!ショッピング

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマお店屋さん/生活ごっこ
季節通年(秋冬のお店屋さんごっこにおすすめ)
活用場面ごっこ遊びの導入やポスター作りに
ねらい身近な生活への関心と、やりとりを楽しむ力を育てる

ペンギンのハンバーガー屋さん

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマ食べ物×ごっこ遊び
季節通年
活用場面食育・お店屋さんごっこの活動
ねらいごっこ遊びを通じて、役割理解や表現力を深める

どんなお芋がとれるかな?

塗り絵(ぬりえ)とは | ちょきぺたファクトリー
テーマさつまいも/秋の収穫
季節10月〜11月
活用場面芋掘り遠足や秋の製作活動に
ねらい季節の食べ物に興味を持ち、自然や収穫の喜びを味わう

すべてダウンロード素材、完成品を販売しております、届いてすぐに保育で使えます!

【まとめ】「塗り絵」とは?

「塗り絵」は、保育の現場でもっと活用されていい素敵な教材。
準備の手間なく取り入れられる「ちょきぺたファクトリー」のアイテムをぜひ活用してみてくださいね♪