保育製作の専門家が運営するちょきぺたファクトリーでは、保育士さんが利用する製作素材の開発・販売も行っています。
この記事では、従来のPペーパーとの違いや具体的な使い方を解説します!
- 保育製作専門家「ちょきぺたファクトリー」が開発したPペーパー
- 従来品よりキレイに印刷される
- 1枚あたりの値段が業界最安級
- ちょきぺた会員なら、Pペーパーの購入が不要
ちょきペーパーってなに?
ちょきペーパーとは、ちょきぺたファクトリーが開発・販売しているPペーパーです。
製作に追われる保育士さんが最も使いやすいペーパーになることを目指して、家庭でのパネルシアター製作がしやすいように開発されました。
従来のPペーパーとちょきペーパーの違い
ちょきペーパーは、家庭での製作を想定して開発されています。
主な違いは以下のポイントです。
- 裏表の区別なしで両面使える
- 家庭用プリンター対応で綺麗に印刷できる
- 少量でも購入割引あり
順番に解説していきます。
裏表がないから印刷がカンタン
Pペーパーは製造の過程で、2つの性質を持つように加工しています。
①パネル布に貼り付く繊維の性質
②絵の具やインクが綺麗にのる性質
の2つです。
一般的なPペーパーでは
「ざらざらしてる方がパネル布にくっつく裏面」
「ツルツルしてる方が描き込める表面」
と分かれており、利用の際に確認して印刷や描き込みを行う必要があります。
ちょきペーパーでは両面に特殊加工を行なっており、どちらの面も印刷・貼り付け可能です。
表裏を確認するひと手間がなくなります!
家庭用プリンター対応なので綺麗に印刷できる
ちょきペーパーは従来のPペーパーと違い、家庭用のインクジェットプリンター・レーザープリンターの両方で綺麗に印刷できるように加工してあります!
実際に比較してみたところ、従来のPペーパーよりも綺麗に発色良く印刷することができました。
そもそも従来のPペーパーは公式にプリンター印刷が許可されておらず、購入者が自己判断で「プリンターで印刷してみたら印刷できた」のように自己責任で印刷することが一般化していました。
保育士さんの労働環境では用意したイラストを家庭でプリントして使用することが多いので、家庭用プリンターでの印刷を前提に開発しました。
少量でもおトクに購入できる
できる限りお安くご購入いただけるよう調整していますが、物価変動により価格が不安定になってしまっています。
用紙自体は長期的に保存できるので、できるだけ多めにまとめ買いをオススメしています。
2025年11月現在、ご案内している価格帯は以下の通りです。
| 20枚セット | 1,350円(税込) | 67.5 円/1枚 |
| 30枚セット | 1,980円(税込) | 66.0 円/1枚 |
| 50枚セット | 3,200円(税込) | 64.0 円/1枚 |
| 100枚セット | 6,000円(税込) | 60.0 円/1枚 |
従来のペーパーの多くが1枚70~100円くらいで販売されているので、少しですがおトクにご利用いただけます…!
Pペーパーってなに?

ここからは、「Pペーパー」について、もう少し具体的に解説します。
Pペーパーとは、保育や教育現場で利用される『不織布(ふしょくふ)』の一種で、手作り教材や製作活動に適した素材です。
保育現場では、主にパネルシアターの材料として活用します。
この名称は、日本国内で商品名や通称として用いられることが多いです。
具体的な特徴や用途について以下に詳しく説明します。
Pペーパーの特徴
Pペーパーは「普通の紙と布の中間」のような特殊な用紙です。
- 軽量で柔軟性がある
- 紙のように扱いやすいですが、一般的な紙よりも柔軟性があり、しわになりにくい性質があります。
- 強度が高い
- 引っ張りや折り曲げに対しても耐久性があり、破れにくいため、子どもが扱うのにも適しています。
- 加工が容易
- ハサミやカッターで簡単に切ることができ、縫ったり接着剤で貼り付けたりすることも可能です。
- 耐水性がある
- 一般的な紙と異なり、水に濡れても大丈夫な特性を持っています。
- インクを載せることができる
- ペーパーそのものは白ですが、マーカーやコピー機を使用することでイラストを描くことも可能です。
Pペーパーの主な用途
「Pペーパー」の用途は非常に多岐にわたり、特に保育や教育の現場で活躍しています。
以下に主要な用途を詳しく説明します。
1. 保育教材や製作物等の手作り教材
「Pペーパー」は“手作り教材”の素材として役立ちます。
- パネルシアターなどの保育教材
- “P”の由来でもある通り、パネルシアターを作る際に使用されることが多いです。
- パネルシアターの他にも、仕掛けのあるペープサートのような教材作り(例:「まあるいたまご」)にも適しています。
- 絵本やカード
- 不織布は耐久性があり、子どもが扱っても破れにくいので、頻繁に使う教材にも適しています。糸で塗ったり、接着剤で張り合わせることで絵本になります。また、同じサイズにカットすればカードやかるた等にも変身します。
- 学習ボード
- アルファベットや数字を描いたボードにも活用できます。さらに、触って楽しむ感覚遊びの教材としても利用できます。
- パズルや工作物
- 切り貼りが簡単なため、幼児向けのパズルや立体工作物にも活用できます。
2. 保育室等の壁面装飾
「Pペーパー」は加工しやすいので、“壁面装飾”の素材としても役立ちます。
- 季節ごとのテーマ(春の桜や秋の紅葉など)に合わせた飾り付けが可能です。
- また入園・卒園式、クリスマス、ハロウィン等のイベントに合わせた飾り付けにも活用できます。
- 色鮮やかなイラストやデザインにすることで、子どもたちの興味を引く空間作りになります。
3. 衣装やちょっとした小道具に
「ペーパー」という名前ではありますが、素材は不織布と呼ばれる神より布として使われるようなタイプの材質です。
発表会やイベント用衣装に
- ハロウィンやクリスマスなどのイベントで、手軽に衣装やアクセサリーを作るのにも活用できます。
- 柔らかく破れにくいので、子どもが安全に使用できます。
演劇の小道具に
- 舞台背景や装飾品の製作にも用いられます。
- 強度を強くしたい場合には、数枚重ねて使うのもおすすめです。
4. 保護・装飾の材料に
「隠しておきたいけど、箱をそのままにしておくと子ども達が開けちゃう…」なんていう時にも、Pペーパーで手軽に備品を隠すことができます!
家具や備品の保護
- 教室の机や棚を装飾しつつ保護するためのカバーとして活用されることもあります。
特別な展示品のデザイン
- 運動会や発表会などの会場装飾に使うことで、イベントを華やかに彩ります。
Pペーパーを購入する際の選び方
「Pペーパー」は保育現場や手作り工作に幅広く使える素材ですが、他の保育素材と比較しても少しお高めです…。
慣例的に保育士さんが自腹で購入しなければならない場面も多くなってしまいますので、できる限り無駄にならないよう、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
以下に、購入時に考慮すべきポイントをまとめます。
サイズで迷ったらA4かB4がおすすめ
Pペーパーには様々な規格があり、用途によって最適なサイズが異なります。
画像紙のように「394mm × 545mm」といった独特の企画もあれば、一般的な印刷紙のようにA4・B4といったわかりやすいサイズもあります。
イラストを手書きしたり細かく切り貼りして使うならどんなサイズのものでも使えますが、ほとんどの保育士さんは忙しすぎて手書きしている時間がないはずです。
私が普段から使用していて、「いちばん汎用性が高くて使い勝手が良い」と感じているのはA4サイズです。
小さな工作やパーツを作る際にも無駄が出づらく、カットする手間が軽減されます。
大型の装飾や壁面装飾など、大きいものを作る際はもっと大きいサイズ(A3サイズなど)を使用すると自由度が高くなります。
ただ印刷が難しくなったり値段も高くなってしまうので、私はA4を繋ぎ合わせる前提で印刷して大型のものを作成してしまうことが多いです。
普段使いの厚さは並口がおすすめ
私は、Pペーパーの厚みで迷ったらとりあえず「並口」と書いてある方を購入するのが無難だと思います!
Pペーパーは不織布のため、1枚ごとに厚さが異なります。「1枚の厚さが〇ミリ」と固定することが難しいため、多くの商品が「並口」や「厚口」という区分で表記しています。
大まかな考え方としては、
- 並口 = 一般的な用紙の厚さ
- 厚口 = 一般的な用紙より厚い
という違いがあります。
厚口のペーパーは並口より丈夫で耐久性が高いように感じますが、重さで取れやすくなってしまったり、家庭用の印刷機では印刷できなかったりといった問題が発生することもあります。
- 並口タイプ
- 繊細な装飾や軽量な製作物に適しています。
ただし、頻繁な取り扱いには耐久性が劣る場合があります。
- 繊細な装飾や軽量な製作物に適しています。
- 厚口タイプ
- 長期間の使用を想定した教材や装飾に最適です。
ただし、ハサミやカッターでの切りやすさも確認するとよいでしょう。
- 長期間の使用を想定した教材や装飾に最適です。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 並口 | ・値段が安いものが多い ・細かいパーツを作る際に便利 | ・重ねると透けることがある ・耐久性が低い |
| 厚口 | ・透けづらいので両面や重ねて使える ・仕掛け縫い等で崩れづらい ・しわになりづらい | ・加工しづらい ・値段が高い |
屋外では耐水性のあるPペーパーがおすすめ
水濡れが予想される場所(屋外イベントや洗える教材)では、耐水性のある「Pペーパー」を選びます。
濡れても型崩れしにくい素材が安心です。
ただ、不織布なので屋外での利用には限界があると思っておいた方が良いです。
高価だったり色ノリがあまり良くなくて製作難易度が上がってしまう可能性もあるので、屋外ではラミネート加工した別のシアターを使用した方が無難です。
送料・手数料も加味し、できる限り安く購入できる場所を探そう
様々な企業が独自の企画や販売サイトでPペーパーを販売しています。
サイズ・品質・枚数を比較し、できる限り1枚あたりの購入価格が安くなる場所で購入しましょう。
1枚あたり70~100円程度で10~20枚程度のセットになっていることが多く、ほとんどの場合は枚数が増えるほど1枚あたりの単価が安くなっていきます!
特に頻繁にPペーパーを使用するなら、多少大容量でも安く購入してしまった方がオトクです。
利用例や品質が確認できるサイトで購入しよう
実際に印刷した際の画像や具体的な活用例など、できるかぎり自分が求めているイメージの利用例があるサイトから購入しましょう。
用紙の画像や材質・厚みなどの情報だけが載っているサイトもあります。
もちろんそういった情報も大事ですが、保育士が見ても良し悪しを判断できないことが多いので要注意です。
Pペーパーはどこで購入できる?
Pペーパーが購入できる場所を調査してまとめました!
各方法におけるメリットや注意点も含めて解説します。
ダイソーやCanDoなどの100円ショップでは買えない
保育士の味方と言えば100円ショップ!と思ったのですが、残念ながらダイソーやその他の100円均一では売っていませんでした…。
特殊な用紙で需要が限られるし、1枚あたりの価格が高いので今後も取り扱う可能性は低いと思います。
書店で購入できる場合も
大型書店をいくつか回ってみたところ、Pペーパーを取り扱っているお店がありました!
用紙という性質上、販売元が出版社になっている場合もあり、出版物として並んでいました。
「保育士の書籍を置いている場所」や「絵本コーナー」付近に置かれていることが多いみたいです!
書店によっては、取り扱いがない場合や在庫をあまり持っていない場合もあるようなので、
「急ぎでたくさん欲しい!」という時には注意が必要です。
文房具店でもたま〜に購入できる
手芸用品として、画材や文具なども取り揃えている大きめの手芸店(ユザワヤ)などで購入できる場合もありました。
ロフトや東急ハンズでは、
売っているという情報が1件のみで、正確な情報か不明だったので希望は薄そうです…。
ネットでの購入が最も手軽で確実!
色々なお店を回ったりインターネットで探してみたのですが、いちばん簡単で確実に手に入れられるのはオンライン購入です。
店頭で購入するより少し値段が上がってしまったり、送料や郵送日数がかかってしまう場合も多いのですが、ある程度余裕がある場合はオンラインで購入するのが一番スムーズに購入できる方法だと思います。
メルカリ等・フリマサイトで少しだけ出品してる人も
探してみると、ある程度の枚数でまとめ買いしたPペーパーを販売している人がいました。
少しずつですが、Pペーパーはメルカリやフリマサイトで購入することもできます。
「折れている」、「少し汚れている」などの理由からまとめて安く出品されている方もいるので、安く購入したい方はチェックしてみましょう。
保育現場でのPペーパーの活用方法
保育現場で、特に子どもたちに対して使う際の「Pペーパー」の主要な活用方法を2つ解説します。
1. パネルシアター
いちばん多い活用として挙げられるのが、パネルシアターです。
Pペーパー最大の特徴は、材質が不織布であること!
紙でも布でもないような素材は、「パネル布」と呼ばれる布に簡単に貼り付けることができます。
パネル布にイラストを貼り付け、シアター形式で動かしながら見られるようにしたものです。
子どもたちの想像力を刺激し、
集中力や理解力を高めるのに役立つ教材として広く親しまれています。
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
2. 仕掛けペープサート
材質を利用し、仕掛けペープサートを作成することもできます。
ペープサートは手元で気軽に演じられる、手軽な手遊びです。
糸などで固定したり、棒をつけたりすることで演じやすくなります。
紙のペープサートに比べて柔らかいので、比較的安全であったり、保管しやすい(破れにくい)のが利点です。

Pペーパーがボロボロになってしまったら
Pペーパーは布製のため、ちょっとしたひと手間で復活できる場合があります。
詳細はパネルシアターを修理する方法で解説しているので、ぜひチェックしてみてください!
まとめ
「Pペーパー」について詳しく解説しました。
「Pペーパー」を購入する際にどこで購入するのがいいのか迷うことも多いですよね。
印刷した際に発色が良く、透けにくく裏写りしにくいものを探している方は、
ちょきぺたファクトリーのちょきペーパーの購入をおすすめします。
素敵なパネルシアターを作成し、長く子どもたちと楽しめるといいですね。

