- 醜いアヒルの子で「思いやり」の気持ちを育める
- 最適な季節は初夏
- 劇遊びの前にパネルシアターでストーリーを知るのがおすすめ
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「みにくいあひるのこ」ってどんな話?
みにくいあひるのこは、デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる作品です。
この物語は、いじめや差別、自己肯定感の欠如といった現代の社会問題にも通じる、深いテーマを持っています。
主人公の成長を描いた物語を通じて、自分を大切にすることや、他者を思いやる心の大切さを子どもたちに伝えています。
登場人物
- みにくいあひるのこ
- みにくいあひるのこの兄弟
- みにくいあひるのこのお母さん
- 白鳥の群れ
「みにくいあひるのこ」のストーリー・あらすじ
みにくいあひるのこは、ほかのあひるとは異なる見た目で生まれました。
兄弟や周りの動物たちからいじめられ、孤独を感じながら育ったみにくいあひるのこは、心ない言葉や態度に耐えきれず、家を離れて旅に出ることを決意します。
旅の途中、さまざまな困難や試練に直面しながらも、みにくいあひるのこは耐え抜きます。
そして、ある春の日、湖で白鳥の群れに出会い、自分自身が白鳥であることに気づきました。
長い孤独と苦難の末に、美しい姿で羽ばたくことができたみにくいあひるのこは、ようやく自分の居場所を見つけることができたのです。
「みにくいあひるのこ」で劇遊び(劇ごっこ)をしよう
「みにくいあひるのこ」の劇遊びをしましょう♪
劇遊びは、子どもたちが物語の世界に入り込み、登場人物の気持ちや出来事を体験する活動です。
劇遊びでは、想像力や表現力を育むだけでなく、友だちと協力する楽しさや相手を思いやる心を自然に身につけることができますよ。
ぜひ、普段の保育や発表会などで劇遊びに取り組んでみてくださいね。
「みにくいあひるのこ」劇遊びの対象年齢
みにくいあひるのこの対象年齢は6歳児です。
6歳児は、自分自身の価値や個性を意識し始めたり、友だちとの関わりの中で「みんな違ってみんな良い」という多様性の大切さについて考えたりできる年齢だからです。
物語のテーマである「自分を大切にすること」や「他者を思いやる心の大切さ」を深く感じ取り、より心の成長につなげることができます。
「みにくいあひるのこ」で劇遊びをするねらい
劇遊びは子どもが役になりきって楽しむことが1番大切です。
ですが、劇遊びを通して子どもに何を伝えたいのか、どのように成長していってほしいのか「ねらい」を考えることも大切なことです。
「みにくいあひるのこ」の劇遊びをするねらいを2つ紹介します。
①みんな違ってみんな良い
みにくいあひるのこの見た目だけで差別した場面から、子どもたちに「相手の中身を見ること」「違いを受け入れること」の大切さを伝えましょう。
どんな人にも価値があり、違いがあるからこそ素晴らしいという他者を思いやり認めることの大切さを伝えていきます。
また、相手を尊重することと同時に、「どんな自分でも大切で特別な存在である」という自己肯定感も伝えていきます。
他人の意見に惑わされず、自分を信じる大切さを学び、子どもたちが自信を持てるように促していきましょう。
②苦手なことでも勇気を出してチャレンジしてみよう
みにくいあひるのこはさまざまな試練を乗り越え、最後には美しい白鳥として羽ばたく物語です。
白鳥として羽ばたく変化を通じて、苦しい時期や苦手なことがあっても、勇気を出してチャレンジすることで自分を成長させられることを子どもたちに伝えましょう。
「みにくいあひるのこ」の劇遊びをするのに最適な季節は「初夏」
みにくいあひるのこの劇遊びに最適な季節は初夏です
あひるの子が楽しそうに泳ぐ様子や白鳥が優雅に泳ぐ姿を子どもたちに伝えられるこの季節は、水遊びの導入時期と合わせて劇遊びを行うのにぴったりです。
また、水を使った製作遊びを取り入れることで、白鳥やあひるの子がより身近に感じられ、楽しさが広がります。
もちろん、劇遊びは初夏だけでなく、他の季節でも取り組むことができます。
子どもの成長やクラスの状況を見ながら、楽しい劇遊びを進めてみてくださいね。
「みにくいあひるのこ」の劇遊びをする前に【導入編】
劇遊びを始める前に、子どもたちが物語の世界観をしっかり理解し、楽しめるようにすることが大切です。
絵本やパネルシアター、ペープサートなどを使って視覚的に分かりやすく伝えることで、物語への理解が深まり、表現力の向上にもつながります。
導入を丁寧に行うことで、子どもたちの劇遊びへの興味を自然と引き出しましょう。
「絵本」で物語を知ろう
絵本を活用して、子どもたちに「みにくいあひるのこ」の物語を伝えましょう。
絵本の読み聞かせは、登場人物の心情やストーリーの流れを丁寧に伝えることができます。
「パネルシアターやペープサート」で楽しもう
絵本の読み聞かせでしっかりと物語を理解した後はパネルシアターやペープサートを取り入れてみましょう。
視覚的に動きのある表現方法を取り入れると、子どもたちの興味をさらに引きつけることができます。
ペープサートでは子どもたちが自分たちで人形を動かして遊んでも楽しいですよ。
自由なアドリブを楽しむことで、創造性を高めることができます。
ホワイトボードマーカーを使って「あひるをお水に浮かべてみよう」
絵本やパネルシアター、ペープサートの導入に合わせて製作遊びも取り入れてみましょう。
簡単に作ることができるので、ぜひ保育園や幼稚園でも取り組んでみてくださいね。
- 好きな色のホワイトボードマーカー
- アルミホイル
- 水を張った容器(透明な容器がおすすめです)
遊び方
アルミホイルを適当な大きさに切ります。
ホワイトボードマーカーを使って、あひるや白鳥、好きな模様などの絵を描きます。
アルミホイルに描いた絵の端をゆっくりと水に触れさせると、絵がアルミホイルから浮かび上がります。
絵が浮かび上がればアルミホイルを水から引き揚げましょう。
浮かび上がった絵がまるで水の上を泳いでいるように見えますよ♪
「みにくいあひるのこ」の劇遊びをする前に【準備編】
「みにくいあひるのこ」の劇遊びをする前にお面や小道具を子どもたちと一緒に準備しましょう♪
お面や小道具を使うことで、子どもたちは役になりきり、物語の世界をより楽しむことができます。
お面や小道具、衣装
| 登場人物 | 衣装・小道具 |
|---|---|
| みにくいあひるのこ | 衣装 グレーの不織布でポンチョ型に縫う。 羽をイメージしたフェルトや布を袖や肩に付ける。 お面 画用紙でお面を作り、子どもたちがクレヨンなどで顔を描く。 |
| みにくいあひるのこの兄弟 | 衣装 黄色の不織布でポンチョ型に縫う。 羽をイメージしたフェルトや布を袖や肩に付ける。 お面 画用紙でお面を作り、子どもたちがクレヨンなどで顔を描く。 |
| みにくいあひるのこのお母さん | 衣装 白色の不織布でポンチョ型に縫う。 羽をイメージしたフェルトや布を袖や肩に付ける。 お面 画用紙でお面を作り、子どもたちがクレヨンなどで顔を描く。 |
| 動物たち(ねこ・にわとり・いぬ) | 衣装 それぞれの動物に合わせた色の不織布でポンチョ型に縫う。 にわとりは羽をつけたり、いぬやねこはしっぽをつけたりしましょう。 お面 画用紙でお面を作り、子どもたちがクレヨンなどで顔を描く。 |
| 白鳥の群れ | 衣装 白い服やスカートの衣装で白鳥の優雅で軽やかな様子を演出しましょう。 布で翼を両手に取り付け、キラキラした素材で華やかさをプラスするのがおすすめです。 お面 画用紙でお面を作り、子どもたちがクレヨンなどで顔を描く。 |
台本
台本の作成をするときのポイントをお伝えします。
・セリフは短くシンプルにする
子どもたちが覚えやすく、感情を込めやすい短いセリフにする。ジェスチャーや表情で伝えられる部分を増やすのもおすすめです。
・音楽やリズムを活用する
動きを伴う場面に音楽や簡単なリズムを取り入れると、自然に動きが生まれ、子どもたちがより楽しく取り組めます。
下の台本はあくまで参考です。
子どもたちの様子やクラスの雰囲気に合わせて台本作りをしてみてくださいね♪
パネルシアター「みにくいあひるのこ」を作ろう
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「みにくいあひるのこ」劇遊び台本・セリフ
ナレーター
池のほとりで、あひるが可愛い子どもを産みました。
でも、大きな卵の子は、なかなか産まれてきません。
お母さんがたくさん温めてやっと産まれた子は「みにくいあひるのこ」でした。
みにくいあひるのこは、産まれてすぐにスイスイと泳ぎました。
でも見た目が醜いからと兄弟からクチバシで突かれていたずらされていました。
そこで、みにくいあひるのこはひとり、旅に出ることにしました。
旅の途中、いぬに出会いました。
アヒル
「友だちになってくれませんか?」
犬
「ふんっ」
ナレーター
いぬはあひるに見向きもせず、どこかへ行ってしまいました。
次はねこに出会いました。
アヒル
「友だちになってくれませんか?」
猫
「ご飯を持ってこれるかい?
じゃなきゃ友だちにはなれないね」
ナレーター
そういってねこもどこかへ行ってしまいました。
次はにわとりに出会いました。
アヒル
「友だちになってくれませんか?」
にわとり
「卵をたくさん産めるかい?
じゃなきゃ友だちにはなれないね」
ナレーター
そう言って、にわとりもどこかへ行ってしまいました。
みにくいあひるのこは行くあてもなく、ご飯も食べられず、しょんぼりしました。
少し歩くと、湖を見つけました。
そこにはとても美しい白鳥がいました。
アヒル
「ぼくもあの白鳥さんみたいに、産まれてこれたらよかったな〜」
ナレーター
あひるはひとり寂しく凍えながら、春が来るのを待ちました。
そして、ぽかぽか陽気の春がきました。
あひるは湖を覗きました。
するとそこには綺麗な白鳥の姿がありました。
そう、「みにくいあひるのこ」は本当は白鳥だったのです。
綺麗な姿になった白鳥に友だちができました。
そして一緒に空高く飛んでいきました。
おしまい
まとめ
みにくいあひるのこの劇遊びについて紹介しました。
「みにくいあひるのこ」の劇遊びは、子どもたちに物語を楽しんでもらうだけでなく、自己肯定感の育成や他者への思いやりといったメッセージを伝える機会となります。
ぜひ、保育園や幼稚園で劇遊びに取り組んでみてくださいね。
もちろん劇遊びをしなくても、ちょきぺたファクトリーで
素材をダウンロードして「パネルシアター」や「ペープサート」を作成し、
子どもたちと楽しむのもおすすめです。
