おむすびころりん

昔話「おむすびころりん」を元にしたシアター素材です。

「おむすびころりん」の対象年齢とねらい

ちょきぺたファクトリーでは「おむすびころりん」の主な対象年齢を2歳〜5歳くらいと想定して素材を製作しています。

年齢別おすすめ度表

年齢おすすめ度
0歳児
1歳児
2歳児
3歳児
4歳児
5歳児

もちろんその他の年齢で演じるのがダメ!というわけではありません。
「演じ方」でも記載していますが、使い方や演じ方を工夫すればどの年齢でも活用できます。

特に2歳〜5歳までを主な対象としている理由は、以下のとおりです。

  • 2歳〜3歳はリズミカルな言葉や歌の繰り返しを最も楽しめる時期であるため。
  • 4歳〜5歳は物語の因果関係(正直者は報われ、欲張り者は罰を受ける)を理解し、道徳的な学びを得られる時期であるため。

各年齢ごとに演じる際のねらい

2歳〜3歳のねらいは「リズムと言葉を楽しむ」こと

年齢ねらい
2歳・「ころりん」「すっとんとん」などのリズミカルな言葉の響きを楽しむ。
・簡単な繰り返しの歌を真似して口ずさむ。
3歳・物語の簡単な展開(落ちる→歌が聞こえる)に興味を持つ。
・ネズミたちの歓迎の様子を見て、楽しい気持ちを共有する。

4歳〜5歳のねらいは「物語の意味と心情を理解する」こと

年齢ねらい
4歳・登場人物の性格の違い(優しい・欲張り)に気づく。
・「どうなるかな?」と展開を予測しながら物語を楽しむ。
5歳・「因果応報(良いことをすれば良いことが、悪いことをすれば悪いことが起きる)」という教訓に触れる。
・自分ならどうするか、登場人物の気持ちになって考える。

「おむすびころりん」の演じ方

「おむすびころりん」は、リズミカルな歌と、展開の分かりやすさが魅力の日本の昔話です。
おじいさんがおむすびを追いかけて穴に落ちるシーンや、ネズミたちの楽しい歓迎会、そして欲張りじいさんの失敗と、場面ごとの盛り上がりポイントがはっきりしています。
「おむすびころりん すっとんとん♪」のフレーズは、子どもたちと一緒に口ずさみながら、楽しい雰囲気で演じていきましょう!

「おむすびころりん」のシアター台本

お知らせ

この台本では、意地悪なお爺さんは登場しません。
年齢や子ども達の興味などに合わせて、台本を柔軟に変更しても良いと思います!

ナレーター
おじいさんはおばあさんがつくったおむすびをもって山へ木を拾いにでかけました。
おじいさんがちょっと休んで、おむすびを食べようとしたそのとき!!
(休憩でおむすびを食べようとしたら、落としてしまう)

おじいさん
「あぁ!!しまった!」

ナレーター
ころりんころりん。とおむすびはころがって、穴に落ちてしまいました。

ネズミ
「おむすびころりんすっとんとん。おむすびころりんすっとんとん。」
(おむすびが穴に落ち、ねずみが登場。ねずみがおむすびでお餅をつく)

ネズミ
「おお、これはおいしそうなおむすびだ!これでお餅をつこう。」

ネズミ
「そうしよう!!!」

ネズミ
「おむすびころりんすっとんとん。
 おむすびころりんすっとんとん。」

おじいさん
「おや?穴から歌が聞こえるぞ。」

ナレーター
おじいさんが穴に耳をすましていると...
ころりんころりん。と転がって、穴に落ちてしまいました。

ネズミ
「おじいさんころりんすっとんとん。
 おじいさんころりんすっとんとん。」

ネズミ
「さっき落ちてきたおむすびはおじいさんのですか?
 おかげでおいしいお餅ができました。お礼にこれをあげます。」
(ねずみがおじいさんに打ち出の小槌を渡す)

おじいさん
「ネズミさんたちありがとう。」

ナレーター
おじいさんはお家に帰って、今日あったことをおばあさんに話しました。
それから、もらった打ち出の小槌を振ってみると
(小槌を振ると大量の小判が出てくる)

ナレーター
小判がざっくざくとでてきました。
そして、おじいさんとおばあさんは幸せに暮らしました。
おしまい。

「おむすびころりん」の劇台本

(場面:山の中。おじいさんが切り株に座ってお昼ご飯の準備をしている)

ナレーター:むかしむかし、あるところに、働き者でとても優しいおじいさんが住んでいました。
おじいさんは今日も山へ柴刈りに行きました。

おじいさん:「ふう、ひと仕事したらお腹が空いた。おばあさんが作ってくれたおむすびを食べようかのう」

(おじいさん、おむすびの包みを開ける。その拍子に、おむすびが一つ、コロコロと転がり出す)

おじいさん:「おっとっと! まてー、おむすび、まてー!」

(おむすび、地面の穴に向かって転がっていく。おじいさん、追いかける)

ナレーター:おむすびはコロコロ転がって、なんと地面の穴の中にポトン!と落ちてしまいました。
おじいさんが穴を覗き込むと……中からこんな歌が聞こえてきました。

ネズミたちの歌
♪ おむすび ころりん すっとんとん
♪ おむすび ころりん すっとんとん
♪ おいしい おむすび ありがとさん
♪ おむすび ころりん すっとんとん

おじいさん:「おや? なんだか楽しそうな歌が聞こえるぞ。もしもし、誰かいませんか?」

(おじいさん、もっとよく聞こうと身を乗り出すと……足を滑らせてしまう)

おじいさん:「うわわわーーーっ!」

ナレーター:なんとおじいさんも、穴の中へ、すっとんとん!

(場面:穴の中。ネズミの屋敷。たくさんのネズミたちがいる)

おじいさん:「いたたた……ここはどこじゃ?」

ネズミA:「ようこそ、おじいさん!」
ネズミB:「おいしいおむすびをありがとうございました!」
ネズミたち:「お礼に、お餅をついてご馳走します!」

ネズミたちの歌(餅つき)
♪ ぺったん ぺったん ぺったんこ
♪ おじいさん おじいさん ぺったんこ
♪ おいしい おもちを ぺったんこ
♪ ぺったん ぺったん ぺったんこ

おじいさん:「これはこれは、ご馳走じゃ。ありがとう、ネズミさんたち」

ナレーター:おじいさんは、ネズミたちと歌ったり踊ったり、楽しい時間を過ごしました。
そして帰る時、ネズミたちは一つのお土産を渡しました。

ネズミの長老:「おじいさん、これは『つづら』です。大きいつづらと、小さいつづら、どちらか好きな方を持って帰ってください」

おじいさん:「わしは年寄りだから、小さい方で十分じゃよ。ありがとう」

(おじいさん、小さいつづらを受け取る)

ナレーター:おじいさんが家に帰ってつづらを開けると……中からは、金や銀、珊瑚に小判がザックザク!
正直なおじいさんは、おばあさんと一緒に幸せに暮らしました。

(場面転換:隣の家の前。欲張りじいさんが話を聞いている)

欲張りじいさん:「なんだって!? ネズミの穴におむすびを落として、宝物をもらっただと? よーし、わしも行ってくる!」

(場面:山の中の穴のそば)

欲張りじいさん:「えーと、この穴だな。ほらよっ!」

(欲張りじいさん、無理やりおむすびを穴に投げ込む。そして自ら飛び込む)

欲張りじいさん:「とうっ!」

(場面:穴の中)

欲張りじいさん:「おいネズミども! おむすびをやってやったぞ。さあ、ご馳走と土産を出せ!」

ネズミたち:「……(怖がって震える)」

欲張りじいさん:「早くしろ! そうだ、猫の鳴き真似をして脅かしてやろう。その隙に宝物を全部持っていくぞ。……ニャーオ! ニャーオ!!」

ネズミたち:「きゃー! 猫だ! 逃げろー!!」
ネズミたち:「明かりを消せー! 真っ暗にしろー!」

(バチン!と明かりが消え、真っ暗になる。ガリガリ、と噛みつく音)

欲張りじいさん:「痛い! 痛い! 暗くて何も見えん! 痛いよー!」

ナレーター:欲張りじいさんは、ネズミたちに噛みつかれ、ボロボロになってようやく穴から逃げ出しました。もちろん、お土産なんて一つもありませんでしたとさ。

(おしまい)

「おむすびころりん」を演じる際のコツ

リズムに乗って歌おう

「おむすびころりん すっとんとん」の部分は、このお話の最大のテーマ曲です。明るく弾むような声で歌いましょう。子どもたちに「みんなも一緒に歌ってね!」と声をかけ、手拍子を促すと会場に一体感が生まれます。

おむすびの動きを見せよう

おむすびが穴に落ちるシーンは、視覚的に一番面白いところです。パネルシアターなら、糸をつけて実際にコロコロ転がるような動きを演出したり、穴の裏に隠すポケット(仕掛け)を作っておくと、「消えた!」という驚きを与えられます。

おじいさんの対比をはっきりと

正直おじいさんは「ゆったり、優しく」、欲張りじいさんは「早口で、偉そうに」演じ分けましょう。声のトーンやスピードを変えるだけで、子どもたちにも性格の違いが伝わりやすくなります。

「おむすびころりん」を演じる際の注意点

ネズミの怖さはほどほどに

最後のシーンで欲張りじいさんがネズミに噛まれる描写がありますが、あまり怖くしすぎると、小さい子が泣いてしまうかもしれません。「痛い痛い!」とコミカルに逃げ回る演技にして、笑いに変えるくらいのバランスがおすすめです。

「欲張り」の意味を伝える

ただ「猫の真似をしたから噛まれた」だけでなく、「強引におむすびを投げた」「脅かして全部奪おうとした」という欲張りな行動が原因であることを、セリフやナレーションでしっかり印象付けましょう。

「おむすびころりん」を演じる時の年齢別アレンジ

0~1歳向けのアレンジ

ストーリーよりも「音」と「動き」をメインにします。「ころりん、ぽーん!」と擬音語を強調して、おむすびが転がる様子を楽しく見せましょう。ネズミの歌の部分だけを繰り返し演じるのもおすすめです。

2~3歳向けのアレンジ

「すっとんとん」の歌を一緒に歌って楽しみましょう。「おむすびさん、どこに行くのかな?」「穴の中には誰がいるかな?」と問いかけながら進めると、興味を持続させやすくなります。

4~5歳向けのアレンジ

「なぜ欲張りじいさんは失敗したのかな?」と考えさせる問いかけを入れてみましょう。また、劇遊びとして、ネズミ役とおじいさん役に分かれて演じてみるのも楽しいです。

配送・送料に関して

送料無料

1つでも2つでも、購入数に関わらず無料発送いたします。

最短即日発送

土日祝日を含む365日、最短即日から発送いたします。

配送方法

ちょきぺたファクトリーでは、主にクリックポストを使用して商品の発送を行なっています。

クリックポストは平日・祝日を問わず365日荷物の発送・配送に対応しているため、最短でご購入の翌日にお受け取りいただけます。

尚、ほとんどの製作素材はご注文いただいた後に製作を開始しております。
目安としては当日・翌日の発送を目指しておりますが、パネルシアターやスケッチブックシアターなど製作期間が必要な作品は最大で3営業日程度の発送とさせていただいておりますので、ご了承の上ご注文ください。

発送元に関して

主に東京・埼玉など首都圏近郊からの発送となります。
北海道や離島など、ご到着までお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。

詳細な配達状況をご希望の際は追跡番号をお送りいたしますので、公式LINEよりお問い合わせください。

「おむすびころりん」ってどんな話?

作品データ

項目内容
作詞(伝承・わらべうた) ※童謡:清水かつら等
作曲(伝承・わらべうた)
素材の種類パネルシアター
上演時間目安10分〜15分
季節通年(特におにぎりを持っていく遠足シーズンや、食育の時期におすすめ)

「おむすびころりん」の素材内訳

「おむすびころりん」のあらすじ

おじいさんが山でお弁当を食べようとすると、おむすびがコロコロ転がって穴の中へ。「おむすびころりん すっとんとん♪」という楽しい歌に誘われて、おじいさんも穴の中へ入ってみると、そこはネズミたちの楽しいお家でした。

「おむすびころりん」の詳しいストーリー

正直者のおじいさんが落としたおむすびをきっかけに、ネズミの国で歓迎を受け、お土産に宝物をもらいます。それを聞いた隣の欲張りじいさんは、無理やりおむすびを穴に入れて宝物を奪おうとしますが、ネズミたちを脅かしたために反撃され、何も得られずに逃げ帰るというお話です。

詳細は「演じ方」に記載した台本をご覧ください。


「おむすびころりん」を活動に取り入れるアイデア

「おむすびころりん」の劇あそび

このお話は、歌と踊りのシーンが中心になるため、発表会などの劇あそびに最適です。「ネズミさんチーム」と「おじいさん」に分かれて、みんなで「ぺったんこ」とお餅つきの真似をしたり、円になって踊ったりすると盛り上がります。

転がるおもちゃ製作

牛乳パックや紙皿を使って、「転がるおもちゃ」を作ってみましょう。
坂道を作って、誰が一番遠くまで転がるか競争する「おむすびころりんレース」は、2〜3歳児クラスでも大人気です。自分のおむすび(おもちゃ)を作ることで、物語への愛着も深まります。

おにぎり作りクッキング

食育活動の一環として、実際におにぎり作りを行うのも素敵です。「おじいさんが食べたかったおにぎり、みんなで作ってみよう!」「どんな具入れたい?」と導入すれば、苦手な子もおにぎりに興味を持ってくれるかもしれませんね。

「おむすびころりん」の劇遊びをする前に【導入編】

おむすびころりんの劇遊びをする前に絵本やパネルシアター、ペープサートで導入をしましょう♪

物語を親しむことで、子どもたちも「劇をやりたい!」「セリフを言ってみたい!」と意欲的に取り組んでくれますよ。

「絵本」で物語を知ろう

おむすびころりんの物語を絵本で導入してみましょう。

おむすびころりんの絵本は色々な作者の方が書いて出版されています。

分かりやすい物語や絵を選んで
子どもたちに読みきかせてみてくださいね。

「パネルシアターやペープサート」で楽しもう

絵本に飽きてきたらパネルシアターやペープサートで楽しむのも素敵ですよ。

おむすびが落ちたときの「おむすびころりんすっとんとん」などの分かりやすいフレーズは子どもと一緒に言っても楽しいです♪

色々と工夫して取り組んでみてくださいね。

製作遊びで「おむすびを作ろう」

製作遊びで「おむすび」を作ってみましょう♪

簡単に作れるのでぜひ、子どもと一緒に作ってみてくださいね♪

準備するもの
  • 白い紙(折り紙やコピー用紙、ティッシュなど)
  • 黒い紙(黒いガムテープでもOK)
  • ペンやクレヨン(赤、オレンジなどの丸いシールでもOK)

作り方

おむすびころりん ちょきぺたファクトリー
紙を丸める
具を描いたり、貼ったりしやすいように大人が少し形を整えましょう
丸めた紙に具を描く(またはシールを貼る)
黒い画用紙をおむすびに貼って完成!

「おむすびころりん」の劇遊びをする前に【準備編】

劇遊びをする前にお面や小道具を用意してみましょう♪

お面や小道具があることによって子どもたちが役になりきって楽しむことができますよ。

お面や小道具、衣装を用意しよう

素材素材の内容
ねずみのお面画用紙でお面を作り、子どもに顔を描いてもらう
とオリジナルのお面になっていい感じ♪
おむすび・柔らかい素材で作られたおむすびの小道具(白いフェルトやスポンジを使って作ることも可能)。
・転がすシーンを演じるために、軽くて安全なものを用意しましょう
段ボールや布で作った大きな穴(トンネル)を用意し、おじいさんが転がしたおむすびがそこに入っていくような演出がおすすめ
打ち出の小槌段ボールで立体的に作るのがおすすめ
衣装おすすめ
正直なおじいさん・頭は帽子
・服は不織布でベスト型に縫うのがおすすめ
正直者のイメージで明るい衣装の色がおすすめです!
欲張りなおじいさん・頭は帽子
・服は不織布でベスト型に縫うのがおすすめ
欲張り者(意地悪)のイメージで暗い色がおすすめです!
ねずみ灰色の不織布でポンチョ型に縫うのがおすすめ
不織布でしっぽをつけてもかわいいです

台本を作ろう

台本を作成するときのポイントをお伝えします。

分かりやすい言葉を使う
・子どもたちが理解しやすいシンプルな言葉を選ぶようにしましょう。
難しい表現や言い回しは避け、簡単で短いセリフを使うと良いです。

簡単な動きや動作でキャラクターの特徴を強調
・それぞれのキャラクターの性格や行動がはっきりとわかるようにします。

正直なおじいさん:優しくて誠実な性格をセリフや行動で表現。たとえば、おむすびを転がしても惜しまない姿勢を強調。

欲張りなおじいさん:欲張りな性格が前面に出るセリフや行動を与え、ストーリーの対立を作る。

ねずみたち:楽しげで愛嬌のある動きやセリフを多めにし、子どもたちが演じやすくする。

テンポよく劇を進める
子どもたちは集中力が長続きしないことがあるので、ストーリーをテンポよく進め、長くダラダラと劇が続かないように注意します。
シーンごとに短く区切り、動きや音楽などで雰囲気を変えていくと、子どもたちの注意を引き続けやすいですよ。

下の台本はあくまで参考です。

子どもたちの様子やクラスの雰囲気に合わせて台本作りをしてみてくださいね♪

追加情報

重さ 該当なし

レビュー

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